Thursday, 26 March 2026

「トイレ法」 で性的少数者に義務付け

「トイレ法」 で性的少数者に義務付け

ノースカロライナ州と政府が訴訟応酬

2016年5月10日


心と身体の性が異なるトランスジェンダーの人々に対し、公共のトイレを使う際は出生証明書と同じ性別のトイレを使うよう義務付けたノースカロライナ州の州法 (通称トイレ法) について、米司法省は5月9日、性的差別を禁じた公民権法に違反することの確認と、執行停止を求める訴訟を連邦地裁に起こした。

一方、マックロリー州知事 (共和党) も同日、違法性がないことの確認を求める訴訟を提起し、連邦政府と州による異例の訴訟の応酬となった。

リンチ司法長官は9日に記者会見し、3月に成立したトイレ法について「州主導の差別」だと厳しく批判。

州に対する連邦政府の支出を一部削減する可能性にも言及した。

知事らは、女性用のトイレで性的暴行事件が起きることを防ぐ狙いがあるなどと主張してきたが、経済界からは批判が相次ぎ、事業見直しの動きも起きている。

音楽界からも、ビートルズ元ドラマーのリンゴ・スターさん、ロック歌手ブルース・スプリングスティーンさんらが反発し、ノースカロライナ州内での公演を中止している。


(2016年6月1日号掲載)