Monday, 30 March 2026

世界の企業合併/買収総額、最大規模に

世界の企業合併/買収総額、最大規模に

低金利で業容拡大、利上げ後は勢い鈍化?

2015年9月9日


mergers-acquisition2015年、世界の企業の合併・買収 (M&A) 総額が過去最大規模に達する見通しとなった。

リーマン・ショックで打撃を受けた財務を回復させた企業は、低金利で買収資金を安く調達して業容拡大を加速させており、日本勢も健闘している。

調査会社ディールロジックによると、8月中旬時点での世界のM&A総額は3兆354億ドル (約365兆円) で、リーマン・ショック前年の2007年以来の早いペースで伸びており、過去最大だった2007年通年の総額4兆6098億ドルの突破も視野に入る。

ディールロジックのまとめでは、2015年の最大のM&Aは8月時点では、英オランダ系石油メジャー、ロイヤル・ダッチ・シェルによる英ガス大手BGグループの買収で約815億ドル。

日本勢では、東京海上ホールディングスが米保険会社HCCインシュアランス・ホールディングスを約75億ドルで買収する案件が最大。

海外に活路を見いだす保険業界の動きが目立つ。

米国は年内にも利上げに踏み切るとみられており、それを前にした駆け込み的なM&Aがあったと想定される。

一方、利上げ後は企業の資金調達コストが上昇し、M&Aの勢いは鈍りかねない。

世界第2位の経済大国、中国の景気動向によって経営者のM&Aへの姿勢が慎重になる可能性もある。


(2015年10月1日号掲載)