三菱航空機「MRJ」、米国で開発加速
航空本場の米人専門家など、有能人材活用
2015年8月4日
三菱航空機 (愛知県豊山町) は、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」 (三菱リージョナルジェット) の開発の遅れを挽回するための「切り札」として、航空産業の本場、ワシントン州に新たな拠点「シアトル・エンジニアリング・センター」を置いた。
米国人専門家のノウハウも活用して開発を加速させる。
森本社長は今年6月の航空見本市「パリ国際航空ショー」に自ら乗り込んだが、受注をそれまでの407機から上積みできなかった。
ライバルのエンブラエル (ブラジル) は大口受注を獲得し明暗を分けた。
「飛ばないうちに買ってほしいと言っても、顧客はそういう気にならない」と敗因を分析する。
商談相手は開発の遅れを不安視する。
MRJはこれまでに4回も開発が延期された。
プロペラ旅客機「YS11」以来、日本では旅客機開発が半世紀、途絶えており「技術やノウハウの空白が痛手となった」 (三菱航空機幹部) という。
そこで米国での拠点開設に踏み切った。
航空当局から機体の安全性に関する認定を受けるための飛行試験を米国で約7割実施し、米国で使う試験機も当初予定から1機増やして4機にする。
三菱航空機は2017年4~6月期に全日本空輸向けに初号機を納入する予定。
*写真はイメージ
(2015年8月16日号掲載)