Thursday, 02 April 2026

歴代大統領の私生活暴露

歴代大統領の私生活暴露 『ザ・レジデンス(公邸)』

話題の的はクリントン夫妻、「暴露しすぎ」との批判も

2015年4月16日


residence bookホワイトハウスで歴代大統領ファミリーの世話をしてきたスタッフに取材した暴露本が4月に出版された。

公人とはいえ、やりすぎとの批判も出ている。

話題の中心はクリントン夫妻だ。

作品は、通信社ブルームバーグの政治記者、ケイト・アンダーセン・ブラウアー氏が執筆した 『ザ ・レジデンス = 公邸』 (The Residence:Inside the Private World of the White House /ハーパー社刊)。

大統領の執事やメイドなどに100回以上インタビューしたもの。

「血だらけのベッド」で始まる章には、1990年代のクリントン政権当時の逸話が綴られている。

夫の不倫騒動が持ち上がり、妻のヒラリー氏との仲は危機的状況にあった。

その日、クリントン元大統領は頭を数針縫う傷を負っていた。

元大統領は「夜中にトイレのドアにぶつけてケガをした」と説明したが、誰も信じなかった。

「彼女が本で殴ったのだと確信していた」と匿名のスタッフが振り返った。

紹介されているのは醜聞に限らない。

ある女性スタッフはヒラリー氏について「働く女性にとてもとても思いやりがあった。ハウスキーパーたちと、すこぶるウマが合った」と好感を示した。

他の大統領の逸話も多彩。

就任式を終えた深夜、人気ソウル歌手メアリー・J・ブライジさんのヒット曲「リアル・ラヴ」に合わせて躍り出したのはオバマ大統領夫妻だった。

1986年に米軍がリビアを空爆した際には、レーガン大統領が調理場に現れ、執事とコックに「あと5分で空爆を始めるよ」と口を滑らせた。

夫のあけすけな性格はナンシー夫人の心配の種だったという。

ワシントン・ポスト紙のコラムニスト、キャスリーン・パーカー氏は同書について「大統領のプライバシーを守る道義心」を欠くと批判的だ。

しかし、こうした話題に世間の関心が集まりやすいのも事実で、販売は好調。

来年の次期大統領選に向け、ヒラリー氏ら候補者は今後もゴシップ報道に悩まされそうだ。


(2015年5月1日号掲載)