「尊厳死」 に米国若年層が強い関心示す
末期の脳腫瘍、29歳女性の決断に称賛
2014年11月4日
末期の脳腫瘍で余命わずかと宣告され、11月1日に医師から処方された薬を服用して亡くなったオレゴン州のブリタニー・メイナードさんが29歳の若さだったことから、米国の若年層の間で「尊厳死」 が関心を呼んでいる。
米メディアなどが報じた。
メイナードさんが亡くなった後、短文投稿サイトのツイッターでは、多くの若者とみられる利用者がメイナードさんの決断を讃えたり、冥福を祈ったりするメッセージを寄せた。
米人女優エイミー・ロッサムさんが「安らかに。あなたのことは忘れない」 とツイートするなど、若者に人気の歌手や俳優も次々と投稿した。
一方で「自殺だ」「恐ろしい」 などの批判的な意見もあった。
安楽死を容認する 「尊厳死法」 が法制化されているオレゴン州。
同州でこれまでにメイナードさんと同様の方法で亡くなったのは750人以上。
うち35歳未満は6人と圧倒的に少数だが、米調査機関ピュー・リサーチ・センターの昨年の調査によると、75歳以上の高齢者に比べ、若年層を含む18~49歳の回答者ではいわゆる「尊厳死」を支持する割合が高かったという。
米国では社会の大きな動きに若年層が重要な役割を果たしてきた歴史がある。
若者の関心の高まりが、全米での(尊厳死) 合法化を加速させる可能性もあると指摘する評論家も多い。
(2014年11月16日号掲載)