タイトル「スマホで配車」 全米席巻、運転手評価でサービス向上
タクシー業者間の競争過熱気味、摩擦から訴訟合戦へ
2014年11月1日
スマートフォンの簡単な操作でタクシーやハイヤーの配車を受けられるサービスが全米の都市部に急速に広がり、一大旋風を巻き起こしている。
客が運転手を評価し、それが公表される仕組みが受けているが、業者間の競争は過熱気味。
従来のタクシー業者などとの摩擦も目立ち始め、抗議や訴訟が相次いでいる。
代表格はウーバー ・ テクノロジーズ社が手掛けるサービス。
黄色いタクシー 「イエローキャブ」 はニューヨークの名物。
しかし、短距離だと乗車拒否をしようとする運転手がいたり、車内が汚れている車があったりと、利用者の評判は必ずしも良くない。
ウーバー社は衛星利用測位システム (GPS) を活用する。
専用アプリをスマホに入れ、地図上の来てほしい場所を指定して車を呼ぶ仕組み。
最大の特徴はITを利用したガラス張りの情報開示だ。
利用客は運転手を5点満点で採点。
車を呼ぶと到着時刻のほか、運転手の名前と過去の客による評価が表示される。
気に入らなければ客は無料でキャンセルできる。
評価が高いほど仕事が集まるため、評価は運転手の生命線。
この結果「ウーバーの運転手は軒並み愛想がいい」 と評判で、チップ代わりに高評価を与える客も多い。
支払いは事前登録したクレジットカードで、小銭が必要ないのも利点。
ウーバー ・ テクノロジーズは2010年の正式開始から急速に顧客層を拡大。
株主にはネット検索大手グーグルや有名投資ファンドが名を連ねて、6月には企業価値が182億ドル (2兆円強) に上るとの試算も公表された。
ウーバー社と激しく争うライバルがリフト社。
こちらは運賃を抑えるため、他の乗客と相乗りするのが基本。
両社は顧客のほか運転手の争奪戦でも火花を散らし「米IT企業の対決はアップル対グーグルからウーバー対リフトへ移った」 との指摘もある。
(2014年11月16日号掲載)