不起訴なら混乱再燃、大陪審の判断は?
警察官によるミズーリ州黒人青年射殺事件
黒人住民らの激しい抗議活動を招いたミズーリ州の白人警察官による黒人青年の射殺事件は、警察官の起訴を判断する大陪審の結論が今月後半にも出る見通しになった。
住民側の願いとは逆の不起訴説が有力で、火炎瓶と催涙ガスが行き交った混乱再燃の不安が広がる。
州当局などは警戒を強化した。
ジェイ・ニクソン州知事は11月11日の会見で、州兵による対応を含めた万全の準備で臨むと強調。
警察も訓練を重ねてきた。
大陪審のポイントは、警察官ダレン・ウィルソン氏による射殺が正当と見なせるかどうかにある。
同氏は自分の警察車両内で言い争いになった黒人青年マイケル・ブラウンさん (当時18) に拳銃を奪われそうになり、身の危険を感じたと主張しているもようだ。
車内で最初の発砲があったとされる。
NYタイムズ紙によると、拳銃にはブラウンさんの血痕があった。
奪い合いの際に付着したと説明でき、警察側には有利な材料だ。
発砲の妥当性とは別に、米司法省は黒人差別を禁止する公民権法の違反行為を捜査中だが、立件は容易でないとされる。
ブラウンさんの両親は警察官の逮捕を強く求めるが、抗議活動の暴徒化には反対してきた。
地元の黒人団体も混乱の回避に向け、地元当局と協議を重ねている。
(2014年12月1日号掲載)