中間選挙前、オバマ氏低支持率、寂しくお荷物に
際立つ不人気、民主党候補も大統領との距離に腐心
2014年10月22日
中間選挙まで2週間余りとなってもオバマ大統領の動きが鈍い。
民主党候補にとって大統領の応援は選挙運動の切り札になるはずだが、支持率の低迷で接戦州からお呼びがかからない状態。
厳しい選挙を戦う候補には、かつて弁舌で国民を熱狂させた大統領がお荷物となっている。
政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、大統領の支持率は現在42.5%。
不支持はこれを10ポイント超上回る52.8%。
共和党議会筋は「反オバマというメッセージに集中すれば、中間選挙は勝てる」 と自信を示す。
接戦州では多くの民主党候補が「大統領と一心同体」 と共和党にレッテルを貼られて苦戦。
大統領といかに距離を置くかに腐心している。
10月13日に上院選の候補者討論会が開かれたケンタッキー州 (*写真左上)。
35歳の若い民主党の女性新人候補、アリソン・ランダーガン・グライムズ州務長官は先週、オバマ氏が再選を果たした2012年の大統領選で同氏に投票したか何度も尋ねられ、全て回答を拒否した。
「この選挙は大統領選ではない」 というのが表向きの理由だが、オバマ氏寄りと見られるのを少しでも避けたい思惑とみられる。
対立候補は上院共和党トップのミッチ・マコネル院内総務。
グライムズ氏とオバマ氏の近さをイメージさせるテレビ広告を大量に流し、世論調査で徐々に優勢を示しつつある。
アーカンソー州の上院選では、共和党のトム・コットン候補が、民主党の現職マーク・プライヤー氏を 「アーカンソーが一番大事と言っているが、本音は 『大統領が第一』 だ」と、距離の近さを強調して攻撃。
とても大統領に応援を頼む雰囲気ではない。
ニューヨーク・タイムズ紙は「オバマ色を少しでも出すことは、民主党にとって危険を伴う」 と指摘し、大統領は今回「ベンチに下がっている」と皮肉を込めて伝えた。
(2014年11月1日号掲載)