ワシントン・P 元主幹、ブラッドリー氏死去
地方紙を最有力紙へ、豪放で愉快な性格
2014年10月22日
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| © Rena Schild / shutterstock.com |
ワシントン・ポスト紙でウォーターゲート事件をスクープした当時の編集主幹を務めたベン・ブラッドリー氏が10月21日、ワシントンの自宅で死去した。93歳。
同紙電子版は自然死と伝えた。
1921年ボストン生まれ。ニューズウィーク誌を経て1965年にワシントン・ポストの編集局長に就任。
1968年に編集主幹としてさらに23年間同紙を率い、影響力が微小の一地方紙にすぎなかった同紙を米国の最有力紙の一つに育て上げた。
同僚にはワシントン・ポスト紙の黄金時代を築いたウッドワード、バーンスタインの両記者がいる。
ウォーターゲート事件の報道でニクソン大統領を追い詰めていく1972〜74年当時を振り返ってウッドワード氏は、疑り深い編集主幹が記事の出来について「まだまだだ」と口にするのに辟易 (へきえき) としたという。
ワシントン・ポスト電子版によると、優れた報道や文学などに贈られるピュリツァー賞を同紙はブラッドリー氏の下で20回近く受賞した。
「世界の一流紙の一角へと導いた伝説の編集者」という後輩たちの賛辞は必ずしも誇張とはいえない。
*写真は、オバマ大統領から「大統領自由勲章」 (文民に贈られる最高位勲章) を授与されるブラッドリー氏 (ホワイトハウス=2013年11月20日)
(2014年11月1日号掲載)
