次世代型路面電車 LRT、急速普及の兆し
境負荷低減を評価、車社会に変化
2014年8月31日
自動車社会の米国で、次世代型路面電車 (LRT) が急速に普及している。
大都市の渋滞を緩和できる上、マイカー利用に比べて二酸化炭素 (CO2) 排出量が少ないため、環境負荷を低減できて一石二鳥だと高評価。
電車やバスは「マイカーを買えない人たちが仕方なく使うもの」という偏見が根強い米国に変化をもたらしつつある。
2013年の自動車販売台数が約1560万台に及ぶ米国では、日本や欧州に比べて公共交通機関の人気と信頼度が低い。
だが、運行時間が正確で監視カメラを設けるなど防犯面に留意したLRTは徐々に利用者を獲得。
昨年の年間累計利用者数は約5億1800万人で、10年間で64%伸びた。
ミネソタ州ミネアポリスでは6月に新路線が開業。
テキサス州のダラス・フォートワース国際空港でも、空港に隣接してLRTの新駅が建設された。
現在、全米の約30都市圏で運行し、延長や新規の建設計画もある。
建設費用が地下鉄の約1割とされ割安な上に「工期が比較的短く、首長や政治家の実績づくりにしやすい」 (鉄道関係者) 事情が背景にある。
オバマ政権が地球温暖化問題対策に熱心なことも、CO2排出量を抑えられるLRT建設の推進力だ。
(2014年9月16日掲載)