Monday, 06 April 2026

米欧でゴルフ人口減少

米欧でゴルフ人口減少、人気回復に巨大カップ導入も

交流の場がグリーンからSNSへ、競技時間の長さもマイナス

2014年9月1日

 
golfer population米国や欧州を中心にゴルフの競技人口が減少している。

プレー時間の長さや上達の難しさが背景にあるようだ。

危機感を抱く業界はグリーンのカップ巨大化などで人気回復を模索。

2年後のリオデジャネイロ五輪で112年ぶりの正式競技復帰が決まった「紳士のスポーツ」がなりふり構わぬ大改革に挑む。

 
あるゴルフ業者の施設は一見すると通常のグリーンだが、カップの直径が約38センチとバケツ並みの大きさ。

初心者でもグリーン上を何度も往復せずに済みそうだ。

 
ロイター通信によると、米国では競技人口が過去10年で500万人減少。

現在の2500万人のうち20%が今後数年で離れるとの予測もある。

 
米国ゴルフ協会 (USGA) 幹部は「現代人は一つのことに長い時間を割きたがらない」と分析。

全18ホールを回るのに何時間もかかるのが不人気の一因とみる。

人付き合いの手段がスポーツからソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) に替わったとの専門家の指摘も。

 
米国では試験的に約100のコースに大型カップを設置する試みも出てきた。

他にも18ホールの一部だけプレーし、その分だけ料金を払うやり方や、ゴルフボールの代わりにサッカーボールを足で蹴り、ゴルフと同様にカップを目指す新種 「フットボールゴルフ」 も欧米で考案されている。

 
中間層の経済力が増すアジアなどの一部新興国では人気の高まりが期待できるが、発祥の地とされる英国を含む欧州でも2011年を境にゴルフ人口が減少。

オーストラリアでも同様という。

日本のゴルフ人口も2011年までの15年間で約40%減少。

バブル景気時代にゴルフに接し、今も競技人口の中心である団塊の世代が来年以降70歳に近づく。

業界ではゴルフ人口の減少に拍車が掛かる「2015年問題」 と恐れられている。


(2014年9月16日掲載)