ホンダジェット、数年以内に南米で販売へ
本田宗一郎氏の夢、納入開始に向け最終段階
小型ジェット機「ホンダジェット」 を開発するホンダの米国子会社 「ホンダ・エアクラフト・カンパニー」の藤野道格 (ふじの・みちまさ) 社長は7月28日、販売地域を現在の北米と欧州から新興国へ拡大し、数年以内に南米に、5~7年後を目処 (めど) に中国や東南アジアに販売を広げる方針を明らかにした。
ウィスコンシン州オシュコシュで開催された航空ショー会場で社長が語った。
この日、ホンダジェットの量産機を初めて一般公開し、飛行する様子も披露。
藤野社長は、南米でも特にブラジルは「富裕層が多く、ビジネスジェットの需要が非常に大きいため、できるだけ早く進出したい」 と説明。
中国も「非常に有望な市場だ」 とし、同じ時期にインドネシアやマレーシア、タイといった東南アジアでの受注も始めたい考えだ。
ホンダジェットは主翼の上にエンジンを載せた形状が特色で、標準で乗員を含めて6人が乗れる。
北米と欧州での受注は100機を超えており、来年納入を始める予定。
ホンダ創業者の故本田宗一郎氏が航空機事業への参入を宣言して半世紀余り。
「夢」はいよいよ大空へ羽ばたこうとしている。
航空機開発が「本田氏の遺志の実現につながるのであれば大変光栄に思う」 と話す藤野社長。
世界規模で展開していく販売を “ 安定飛行 ” させられるかどうか、真価が問われるのはこれからだ。
(2014年8月16日号掲載)