サンタバーバラ郊外の学生街で銃乱射事件、6人死亡
犠牲者の父親が銃規制を強く訴え、全米に共感広がる
2014年5月29日
サンタバーバラ近郊の学生街で5月23日夜、銃を乱射するなどして6人が殺害され、男も死亡した事件で、警察当局者は24日、男は付近の大学に通う大学生、エリオット・ロジャー容疑者 (22) と発表した。
犠牲者6人のうち3人は容疑者と同じアパートに住む男性で、刃物のようなもので繰り返し刺されて死亡していた。
容疑者は3人を刺した後、女子学生の居住棟の近くで女子学生2人を射殺。
その後、食料品店に入り、男子学生 (20) を射殺した。
さらに車の中から銃を乱射しながら走行、13人が負傷した。
ロジャー容疑者は駆け付けた警官と撃ち合いになり、別の車に衝突して停車、その後、車内で死亡しているのが確認された。
頭部に銃創があった。
警察はいずれも合法的に入手された銃3丁を押収している。
容疑者は事件前に動画サイトに投稿し「女性が自分を無視し続けている」などと主張、「復讐」として殺害を予告していた。
この事件直後に、犠牲者の父親が銃規制を強く訴えかけ、全米で共感が広がっている。
全米ライフル協会 (NRA) など規制反対派の政治力は強く、訴えが規制に直結するわけではないが「惨事を減らす試みは続けるべき」との機運が高まりつつある。
父親はリチャード・マルティネスさんで、息子のクリストファーさん (20) は現場に近いカリフォルニア大サンタバーバラ校の学生だった。
リチャードさんはメディアの前で「(息子は) 臆病で無責任な政治家とNRAに殺された。銃の権利を訴えるのはいいが、息子の生きる権利はどうなるのか」 と怒りをぶちまけた。
NY・タイムズ紙によれば、米国では銃に絡んで年間11,000人以上が死亡し、銃を使った自殺も19,000人を超える。
銃乱射事件のたび規制論議は高まるが、NRAが強力なロビー活動で押し戻してきた。