次期米政権、公約実現へ陣容固め
商務長官に知日派の投資家ロス氏
2016年11月30日
トランプ次期大統領は11月29日、財務長官に金融大手ゴールドマン・サックスの元幹部スティーブン・ムニューチン氏 (53)、商務長官に著名な投資家で知日派のウィルバー・ロス氏 (79=*写真) をそれぞれ指名する方針を固めた。
これに先立ち、厚生長官にはオバマ大統領が推進した医療保険制度改革 (オバマケア) の批判で知られるトム・プライス下院予算委員長 (62) を充てる人事も決めた。
トランプ氏は選挙戦での公約を実行に移すための陣容固めを進めている。
財務、商務両長官は、大型減税やインフラへの巨額投資に代表される新政権の経済政策を進めるメンバーとなる。
米国の利益を最優先するトランプ氏の意向を受け、米国との貿易で巨額の黒字を稼ぐ日本や中国に強硬姿勢で臨む可能性がある。
ロス氏は企業再生などを手掛ける投資家で、多くの日本企業に投資してきた。
1999年に経営破綻した旧幸福銀行を買収し、再建を果たした実績もある。
NYの日米交流団体「ジャパン・ソサエティー」 の会長を務めるなど日本との関係は深い。
プライス氏はオバマケアに代わる制度案も示しており、トランプ氏はプライス氏が「全国民のための医療保険を実現できる」と太鼓判を押した。
(2016年12月16日号掲載)