元ヘビー級王者、ムハマド・アリ氏死去
黒人差別撤廃運動の象徴、享年74
2016年6月4日
ボクシングの元世界ヘビー級チャンピオンで、米国で黒人差別撤廃の公民権運動の象徴でもあったムハマド・アリ氏が6月3日に死去した。
享年74。
呼吸器系の病気でアリゾナ州の病院に入院したと伝えられた直後だった。
ケンタッキー州ルイビル出身。
葬儀は6月8日にルイビルで執り行われる。
アリ氏は1960年ローマ五輪のライトヘビー級で金メダルを獲得。
プロ転向後は1964年にソニー・リストン (米) から世界ヘビー級王座を奪い、9度防衛に成功。
イスラム教に改宗し「カシアス・クレイ」からアリに改名。
ベトナム戦争では徴兵を拒否したためタイトルを剝奪され、黒人解放運動に参加した。
ジョー・フレージャー (米)、ジョージ・フォアマン (米) らと名勝負を繰り広げ、1981年にリングを去った。
引退後はパーキンソン病で長い闘病生活を送ったが、1996年アトランタ五輪では開会式で聖火台に火をともして感動を呼んだ。
日本では1976年に東京でプロレスラー、アントニオ猪木氏との異種格闘技戦で大きな関心を集めた。
2005年には米国市民最高の栄誉「大統領自由勲章」 を受けた。
戦績は61戦56勝 (37KO) 5敗。
世界ヘビー級王座は19度防衛した。
(2016年6月16日号掲載)