Wednesday, 25 March 2026

米連邦最高裁人事、宙に浮いたまま

米連邦最高裁人事、宙に浮いたまま

「新大統領が指名すべき」野党反発

2016年4月5日


supreme-courtオバマ大統領が指名した連邦最高裁判事の人事が、3週間宙に浮いている。

オバマ氏ではなく新大統領が指名すべきだと主張する野党共和党が反発し、審議を拒否しているためだ。

判事の承認権を握る上院は4月4日、2週間の休会が明けた。

審議拒否を続ける共和党に対し、アーネスト大統領報道官は同日、「(指名された) ガーランド判事と会って話を聞く議員も出てきた。

上からの指示だけで拒み続けられるのか」と述べ、切り崩しを進める考えを示した。

政治や社会問題で重要な判断を示す最高裁判事は全9人のうち保守派のスカリア判事が2月に急死し、保守系とリベラル系が拮抗した状態になった。

オバマ氏が指名したワシントン連邦高裁のガーランド氏は中道派とされる。

4日までにガーランド氏の面会に応じた唯一の共和党議員カーク氏は「理性的かつ大人の対応」を同僚に促した。

5日も別の2人が会う予定だが、まだ少ない。

任期がない最高裁判事は長期で務めることが多く、新大統領が指名すべきだという共和党側の主張は一理ある。

ただ、最高裁は人工中絶や医療保険改革などに関する大型判決を控える。

党派対立で物事が決まらない議会に市民の不満は強い。


(2016年4月16日号掲載)