宇宙の “僻地” で巨大ブラックホール発見
太陽の170億倍の質量、NASA観測
2016年4月6日
米航空宇宙局 (NASA) は4月6日、ハッブル宇宙望遠鏡などの観測で、太陽の約170億倍もの質量がある巨大なブラックホールを発見したと発表した。
これまで見つかった最大のものは約210億倍で、これに次ぐ大きさとみられる。
巨大ブラックホールは通常、1,000個近い銀河が集まるような「宇宙の大都会」 といわれる場所で見つかるが、今回は銀河が20個程度しか集まっていない “僻地 (へきち)” で見つかり、宇宙関係者を驚かせている。
NASAは「銀河とブラックホールの関係を見直す必要があるかもしれない」 としている。
今年2月、2つのブラックホールが合体したときに放たれた重力波を観測したと、米大学を中心とした国際チームが発表して話題になったが、銀河同士が合体を繰り返すことで、今回のような巨大なブラックホールができた可能性もあるという。
秋から冬にかけ南の空に見えるエリダヌス座の方角で発見。
地球からは2億光年離れている。
*写真は、ハッブル宇宙望遠鏡などの観測データをもとにコンピューターで再現した巨大ブラックホールのイメージ図。
巨大な質量のため周囲の空間がゆがめられている (NASA提供)
(2016年4月16日号掲載)