世界のサボテン種3割が絶滅危機に
違法取引も要因、国際自然保護連合の調査
2015年10月18日
世界のサボテン1,480種のうち、31%が絶滅の危機に瀕していることが10月18日までの国際自然保護連合 (IUCN) の研究グループによる調査で分かった。
サボテンを対象とした初の世界的調査で、IUCNは横行する違法取引が要因の一つと指摘、国際社会に対策の強化を急ぐよう促した。
サボテンはアメリカ大陸を中心に、世界各地で園芸用や食用、薬用などさまざまな用途に利用されている。
植物が育ちにくい乾燥地帯を中心に生育し、シカやウサギ、コヨーテ、トカゲ、カメなどもサボテンから貴重な栄養や水分を得る。
しかし、苗木や種の違法取引や過剰な収穫、農業用地の拡大、宅地開発や商業開発などが大きな脅威となり、サボテンの個体数減少に拍車を掛けているという。
IUCNのインガー・アンダーセン事務局長は声明で「憂慮すべき研究結果だ。野生生物の違法取引の規模が、これまで考えられていたよりはるかに大きいことを示している」と述べ、国際的な取り組みの加速が急務と訴えた。
研究結果は英科学誌 「ネイチャー・プランツ」に掲載された。
*写真は絶滅種の一つとされるメキシコ原産の「団扇サボテン」 (オプンティア属)
(2015年11月1日号掲載)