空港検査の合鍵画像流出、複製の懸念
米運輸安全局使用、テロ防止策の 「TSA錠」
2015年9月12日
2001年の米中枢同時テロをきっかけに、空港で乗客が預けた荷物を米運輸安全局 (TSA) の検査官が自由に開けて検査するために作られた「TSA錠」の鍵の画像がインターネット上に流出したことが分かった。
米国の検査官は乗客の荷物を不審に思ったら鍵を壊してでも検査できる。
TSA錠なら検査官が合鍵を持っているため、乗客は鍵をかけたまま荷物を預けられる。
この錠が付いたスーツケースもあり、世界各国で販売されている。
流出した立体画像をもとに、樹脂や金属で立体をつくる3Dプリンターで合鍵を複製することができるため、盗難などの懸念が広がっている。
短文投稿サイトのツイッターには複製した鍵で解錠する様子が投稿されている。
画像流出の発端は、ワシントン・ポスト紙が昨年11月にネットに掲載したTSAに関する記事だった。
鍵の画像を見つけた読者が解析して鍵の立体画像を作成し、匿名でネット上に公開した。
TSAのスポークスマンは、流出した画像の鍵が本物なのか、複製した鍵を使うことができるかどうかを確かめていないと説明。
荷物はさまざまな安全検査を受けるため「航空の安全に対する脅威とは考えていない」と述べるにとどまった。
(2015年10月1日号掲載)