米国30年ぶり産油世界一、勢力図変わる
2014年シェール増産、石油大手統計
2015年6月11日
米国が2014年に世界最大の産油国になったことが6月10日、英石油大手BPのまとめで分かった。
新型原油「シェールオイル」の増産が続き、前年トップのサウジアラビアや2位のロシアを追い抜いた。
BPがこのほど発表した資料によると、米国の首位は1984年以来30年ぶり。
シェール革命は原油市場の勢力図を塗り替えている。
米国の2014年の原油生産は前年比15.9%増の日量約1164万バレルと過去最高を記録した。
日量ベースの伸びは3年連続で100万バレルを超えた。
サウジアラビアは0.9%増で2位、ロシアは0.6%増で3位だった。
サウジは昨秋以降の原油安でも減産せず、市場シェアの確保を優先。
シェールオイルの開発を採算割れに追い込む姿勢を鮮明にしている。
ただ、米国が最大産油国に躍り出たことで、戦略変更を迫られる可能性もある。
日本の2014年の原油消費は前年比5.2%減の日量約429万バレルで、1971年以来の低水準となった。
国内の消費低迷やガソリン需要の落ち込みが影響したとみられる。
米国、中国に次いで世界第3位の消費国に変わりないが、4位のインドとの差は縮まっている。
(2015年7月1日号掲載)