米大企業社長人事、大幅な若返り目立つ
経営手法の変革、新発想が成長戦略を加速
2015年4月10日
米国の大企業の社長人事で大幅な若返りが目立っている。
これは成長戦略を加速し、世界で稼げる組織へと脱皮する動きの現れのようだ。
現社長の側近を務め、考え方や経験が似ている人よりも、経営手法の変革や新たな事業発想を期待できる若手に将来を託そうとしている。
2008年のリーマン・ショック以降の景気低迷期には、指導力や安定感があるベテランの社長が求められた。
だが、円安株高が進んで景気回復の傾向が鮮明となり、人員削減や事業再編などの構造改革も一段落した現在、若手にバトンを渡しやすい環境になっている。
マイクロソフトは2014年2月、サトヤ・ナデラ氏が46歳で3代目の最高経営責任者 (CEO) に就いた。
ゼネラル・エレクトリック (GE) では、2001年に45歳でCEOに就任したジェフリー・イメルト氏が長期にわたり手腕を発揮。
金融分野を大胆に縮小し、航空機エンジンや医療機器などの産業分野に注力する事業変革を推進している。
体力やスピード感があり、慣例にも囚われない50代が社長に就く流れが強まりそうだが、経験は不足している。
現社長が補佐するなど、リーダーシップを発揮しやすくする配慮も重要だ。
(2015年5月1日号掲載)