「ビンラディン容疑者を殺害」 証言で物議
SEALS の伝統価値、守秘義務の規範は?
2014年11月10日
米海軍特殊部隊SEALS (シールズ) の元隊員が、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の息の根を止めたのは自分だと発言し、物議を醸している。
信憑 (ぴょう) 性を問う声に加え、個人の手柄を主張しない特殊部隊の伝統的な価値観や、守秘義務などの規範に反するとの批判も広がっている。
ワシントン・ポスト紙などのインタビューに応じたのはロバート・オニール氏 (38)。
2011年にパキスタン北部アボタバードの隠れ家を襲撃し、ビンラディン容疑者の額に銃弾を2発、倒れてからさらに1発撃ったと証言、作戦前は「生きて帰れると思っていなかった」と当時の心境を語った。
議論を呼んでいるのは隊員の心構えだ。
シールズ幹部は10月末、隊員向けに「シールズの精神」を説く異例の通達を出し、部隊の行動原理はチームワークであり、個人の名声ではないと強調。
「チームメートから尊敬を受けることこそが最も重要」と訴え、守秘義務に違反すれば法的措置も辞さないと警告した。
国防総省のスティーブ・ウォーレン報道部長は、証言の信憑性にはコメントせず、「シールズには『無言の兵士』 であれという規範がある。
順守してもらいたい」と語った。
(2014年12月1日号掲載)