プレイステーション (PS) 4柱に収益回復狙うソニー
エックスボックスワン実質値下げで巻き返し狙うMS
2014年6月10日
ロサンゼルスで6月10日から12日まで開催されたゲーム見本市 「E3」 で、ソニー ・ コンピュータエンタテインメント (SCE) は販売が好調な家庭用ゲーム機 「プレイステーション (PS) 4」の多くの新作ソフトを披露した。
業績不振に陥っている親会社ソニーは収益回復の柱になると期待するが、マイクロソフト (MS) もPS4を意識した販売戦略で追い上げを狙い、戦いは激しさを増す一方だ。
「ゲーマーに最高の遊び場所を提供する」。
SCEのアンドリュー・ハウス社長 (*写真) は新作ソフトを公開した報道陣向けイベントで自信満々に語った。
PS4は熱心な愛好家に照準を合わせ、ゲームの世界に没頭できるようなソフトを用意し、販売を順調に伸ばしてきた。
PS4は米国などで昨年11月に売り出し、販売地域を順次拡大。
4月に公表された累計実売台数は700万台を超え、同じく昨年11月に米国などで売り出した競合機 「XboxOne (エックスボックスワン)」の世界出荷は500万台を上回った。
PS4の快進撃に、ソニーの平井一夫社長は「収益的に最も成功した『PS2』 以上の利益を生む可能性を持っている」 と期待感を隠さない。
ソニーは2015年3月期連結純損益が500億円の赤字と2年連続の純損失を見込むが、PS4の販売増が貢献してゲームとネットワークサービスの事業は営業損益が黒字化する計画だ。
一方、MSはエックスボックスワンを米国で6月9日に実質値下げして399ドル (約4万円) からと、PS4と同水準に設定。
順次投入するソフトも自動車レース、戦闘や冒険を題材にしたシリーズ物などマニアを狙った作品が多く、日本マイクロソフトの泉水敬執行役は 「できるだけ多くの台数を販売したい。
日本のユーザーにも楽しんでほしい」 と鼻息が荒い。
序盤戦を優位に進めてきたPS4は新作ソフトでもゲームファンを魅了できるのか。
販売競争の行方は、業績立て直しで苦しむソニーの命運も左右しそうだ。