トランプ施政方針演説、世論好感 「大統領らしい」 82%
求心力回復へ入念準備、ソフトバンクなどの雇用創出を評価
2017年3月2日
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トランプ大統領が2月28日に行った施政方針演説に好感が広がっていることが3月1日、最新の世論調査で分かった。
攻撃的言動を封印し、前向きなメッセージを訴えたのが要因と分析されている。
支持率が低迷する中、求心力回復を図るトランプ氏は側近とともに10日間にわたり演説を猛特訓するなど入念に準備していたと伝えられるが、演説で見せた穏健な路線を今後も維持できるか懐疑的な見方もある。
CBS-TVが演説を視聴した市民を緊急調査したところ、演説を「大統領らしかった」と答えたのは82%に上り、76%が演説内容を支持すると答えた。
スパイサー大統領報道官は施政方針演説について記者団に「これこそトランプ氏だ。
今後もこうした演説が行われるだろう」と述べ、今回のスタイルが定着するとの見方を示した。
演説はメディアを「偽ニュース」と揶揄 (やゆ) するなどの激しい言葉はなく、発言内容は抑制的だった。
対テロ作戦で死亡した米兵を讃え、議場にいた米兵の妻に対して会場から大きな拍手が送られたことが「最も感動的な場面」 (CNN-TV) として繰り返し報道されていることも好感度上昇につながっているようだ。
トランプ氏の施政方針演説で、評価されたとみられる主な発言は以下の通り。
① (2月が「黒人歴史月間」に指定されていることに触れた上で) 私たちは我が国が公民権に向けてたどった道のりと、やり残している仕事に思いを馳 (は) せる。
② 米国の各世代は、途切れることなく真実、自由、正義のたいまつを受け継いできた。たいまつは今、私たちの手にあり、世界を照らすだろう。
③ (イエメンの対テロ作戦で戦死した米海軍特殊部隊兵士の遺族を前に) 功績は永遠に刻まれた。ありがとう。
④ 些細 (ささい) なことで争う時は終わった。私たちの心を満たす夢を共有する勇気、希望や夢を行動に移す自信が必要だ。
また、トランプ氏は「私の当選以来、ソフトバンク (グループ) などの多くの企業が、米国で数十億ドルを投資し、数万人もの新規雇用を創出すると公表した」と評価した。
トランプ氏は米国での雇用拡大と企業の投資促進を掲げており、早くも成果が出ていると強調した格好だ。
米国での投資と雇用を公表した企業としてはソフトバンクのほか、同社傘下の米携帯電話大手スプリント、米自動車大手のフォード・モーターとゼネラル・モーターズ (GM)、米半導体大手インテル、小売業世界最大手の米ウォルマート・ストアーズなどを挙げている。
米調査会社ニールセンは施政演説を約4700万人超がテレビで視聴したと発表した。
(2017年3月16日号掲載)
