ニューヨーク爆発事件、容疑者はアフガン出身の米市民
米政府への強い敵意、連続爆破狙いか、近郊で新たなパイプ爆弾
2016年9月21日
ニューヨーク中心部と隣州のニュージャージー州で9月17日に起きた爆発事件で、捜査当局は19日、指名手配していたアフガニスタン出身で米国籍の男、アハマド・カーン・ラハミ容疑者 (28) を同州内で発見、銃撃戦の末に逮捕した。
ラハミ容疑者は負傷して病院に搬送された。
警官2人もけがをした。
記者会見したニューヨーク市警のオニール本部長らによると、現時点でほかに行方を追っている容疑者はおらず、国際的なテロ組織との明確なつながりも見つかっていない。
市警や連邦捜査局 (FBI) は動機を追及、共犯者の有無や背景など全容解明を目指す。
ラハミ容疑者は警察との銃撃戦の末に拘束された際、所持していたノートに 「おまえ (米国) の抑圧に死を」などと記しており、米政府への強い敵意があったことがうかがえる。
ノートには、容疑者がニューヨーク中心部の2か所に置き、うち一つが爆発した「圧力鍋爆弾」 と、ニュージャージー州で予定されていた米軍関係の長距離走イベントの会場付近で爆発させた「パイプ爆弾」 の2種類の爆弾に関する手書きの記述があった。
「彼らが走る予定の道」という言及もあり、イベントを把握した上で参加者を狙った可能性がある。
また、容疑者の生まれ故郷アフガニスタンのほか、イラクやシリア、パレスチナで、米国が「(イスラム教の) 聖戦士」 を殺害していると非難し「神が望めば、爆発音が通りに響くだろう。
おまえの警官に銃撃を。
抑圧に死を」 と締めくくられていた。
CNN-TVによると、容疑者は逮捕直後に当局の調べに非協力的な態度を示し、解明に時間がかかる可能性がある。
容疑者の父親はニュージャージー州内で飲食店を経営。
父親は営業時間を巡り地元当局と訴訟になり、この中で「イスラム教徒であることを理由に差別されている」と訴えたことがある。
捜査当局は逮捕に先立つ19日、ラハミ容疑者の写真を公開して指名手配した。
米メディアによると、捜査当局はニューヨークの爆発現場の監視カメラに記録された映像や、現場に残っていた指紋から容疑者を特定した。
(2016年10月1日号掲載)