アサヒ、米トーキングレインの買収検討
日本ビールメーカー、海外拡大で収益確保
2015年12月29日
アサヒグループホールディングスが、米国の飲料会社「トーキングレイン」 の買収を検討していることが昨年暮れに分かった。
買収額は500億円規模との見方が出ている。
日本国内の飲料市場は人口減少などの影響で大きな成長が見込めないため、海外事業を拡大し収益源の確保を目指す。
トーキングレインは1987年にワシントン州シアトルで創業。
炭酸水の「スパークリングアイス」を主力ブランドとしている。
アサヒは2011年にマレーシア、2013年にはインドネシアの飲料会社を買収し海外展開を進めてきた。
だが、売上高全体に占める海外事業の比率は1割台で、競合のキリンホールディングスやサントリーホールディングスの3割台と比べ、出遅れている。
ビールなどの飲料業界は、世界的な再編が進んでいる。
ビール世界首位のベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブは昨年11月、同業2位の英SABミラーを買収すると発表した。
日本国内のビールメーカーも、海外事業の買収を活発化させる可能性がある。
アサヒはトーキングレインの株式取得を含め、新たな資本業務提携に関し、様々な可能性を検討しているとした上で「現時点で決まった事実はない」 とのコメントを発表した。
(2016年1月16日号掲載)