米国初の子宮移植、オハイオ州で実施へ
死後に提供、出産後は摘出、世界へ影響大
2015年11月13日
オハイオ州の著名な非営利医療機関クリーブランド・クリニックが数か月内に子宮の移植手術に踏み切る方針を決めた。
NY・タイムズ紙 (電子版) が11月12日に報じた。
米国では初めて。
これまで3か国で実施されたが、出産に成功したのはスウェーデンのみで、日本は動物実験の段階にある。
同クリニックは死の直後の子宮提供を想定。
提供者側の負担を考慮し、生体移植は退けた。
卵巣はあるが先天的に子宮がない女性らに移植する。
米国での実施は各国に影響を与えそうだ。
移植を受ける側のリスクも大きく、手術時の危険性に加え、長期的に拒絶反応を抑える薬物が必要になる。
生きる上で不可欠な心肝の移植とは性質が違うため、クリニックでは出産する子どもを最大2人に限定し、その後は子宮を摘出する。
クリーブランド・クリニックで移植を待つ26歳の女性は子宮がない。
結婚し養子を持ったが、自分の子どもが諦めきれない。
「手術を理解してくれない人もいると思うが、単なる思いつきではない」と強調した。
生体での子宮移植手術は難易度が高く、単なる摘出と違って周囲の組織も慎重に取り出す必要がある。
記事は脳死か心停止後かを区分していない。
(2015年12月1日号掲載)