VWの排ガス規制逃れ、経営に一段の激震
米当局による「ポルシェ」 の不正車両指摘
2015年10月16日
排ガス規制逃れ問題に揺れるドイツの自動車大手フォルクスワーゲン (VW) は、新たに傘下の高級スポーツカーメーカー「ポルシェ」の人気モデルを含めた不正車両を米当局から指摘され、経営に一段の激震が走るのは必至だ。
VWは不正車両が世界で最大1100万台としてきたが、対象が拡大すれば業績をさらに圧迫することになりそうだ。
米環境保護局 (EPA) が11月2日に不正車両として公表した排気量3,000ccのディーゼルエンジン搭載車には、売れ筋のスポーツタイプ多目的車 (SUV) であるポルシェの「カイエン」、VW傘下の高級車ブランド「アウディ」の 「Q5」 が含まれる。
問題発覚で会長を引責辞任したウィンターコルン氏はアウディの出身だ。
問題のエンジンは環境性能と低燃費を兼ね備える「クリーンディーゼル」 として人気だったが、新たな不正の指摘で消費者の信頼は失墜しかねない。
VWはEPAが新たに指摘した不正を否定。
ただ米国ではEPAが自動車のリコールを命じる強い権限を持つ。
今回の対象車種が排出する有害物質が基準を超えるなら修理を迫られることになる。
(2015年11月16日号掲載)