Wednesday, 01 April 2026

カリフォルニア州高速鉄道入札、川重技術売り込みへ

カリフォルニア州高速鉄道入札、川重技術売り込みへ

日本政府の国家戦略の目玉、インフラ輸出の試金石

2015年5月5日


kawasaki trainカリフォルニア州の高速鉄道計画で使う車両を選ぶ入札で、JR東日本や川崎重工業などの日本連合が、川重が独自開発した新幹線技術を生かした海外高速鉄道向け車両を提案する方針を固めたことが明らかになった。

入札は年内にも実施される。

日本連合は優れた高速走行性能や安全性などを持ち味にした車両を提案し、価格競争を仕掛ける中国メーカーなどに対抗する。

日本政府が国家戦略の目玉に掲げるインフラ輸出の試金石として注目されそうだ。

日本連合が売り込む車両は、川重が海外案件獲得の切り札として開発した「efSET (イーエフセット)」と呼ばれる車両がベース。

先頭部分を流線形にして空気抵抗を低減し、新幹線などで採用実績がある主要機器を使うことで信頼性を確保。

車体の軽量化で省エネルギー化しており、環境負荷の低減に熱心なカリフォルニア州に適していると判断した。

入札に当たって日本連合は、新幹線が誇る「乗車中の旅客死亡事故ゼロ」の安全運行の実績を強調する。

現地は地震多発地帯のため、地震発生時に列車を安全に停止できるシステムを含めた信号設備などの受注も狙う。

事業主体のカリフォルニア高速鉄道公社は、最高時速350キロ超で営業運転ができる1編成当たり定員450人の列車を当初16編成発注し、最大95編成を導入する計画だ。

日本連合が受注した場合は川重の兵庫工場 (神戸市) で試作車を製造し、量産車を米国で組み立てるとみられる。

カリフォルニア州の高速鉄道計画は2029年までに、大都市のサンフランシスコとロサンゼルスを3時間未満で結ぶ。

IT産業の集積地シリコンバレーや州都サクラメントなども線路でつなぎ、総事業費は680億ドル (約8兆1200億円) 規模を見込む。

*写真はイメージ



(2015年5月16日号掲載)