GSユアサ製電池に欠陥、認証検査不十分
ボーイング787トラブルで米運輸委員会
2014年12月2日
米運輸安全委員会 (NTSB) は12月1日、ボストンで昨年1月に起きた日本航空の中型機ボーイング787のバッテリーから出火したトラブルについて最終報告を発表した。
GS・ユアサコーポレーション (京都) 製のリチウムイオン電池 (*写真) の設計に欠陥があり、ボーイングなどによる安全性の認証検査が不十分とした。
NTSBの2年近くに及ぶ調査は終了した。
NTSBはGSユアサに対し、電池の安全性が確保されるよう製造工程を検証し、従業員への適切な訓練の徹底を勧告。
米連邦航空局 (FAA) には、新技術を伴う設計に関する安全性評価を改善するよう勧告した。
NTSBは、バッテリーシステムを構成する8つのリチウムイオン電池のうち1つが内部でショートし、連鎖的に異常な高温となる「熱暴走」を起こしたと指摘。
ボーイングとFAAが、バッテリーシステムで「熱暴走」が起こる潜在的な可能性を綿密に調べなかったとして、認証過程に甘さがあったと批判した。
787をめぐっては昨年1月中旬、全日本空輸機が飛行中にバッテリーから発煙し、高松空港に緊急着陸する事故も。
日米航空当局は一時、運航停止を指示。
ボーイングはトラブルの再発防止策として、8つの電池を絶縁テープで囲み、無酸素状態にできるステンレス容器に収める改善策を講じ、運航再開が認められていた。
(2014年12月16日号掲載)