菱航空機、米国航空見本市で「MRJ」 売り込み
日本産初の小型ジェット旅客機、世界の競合機と火花
2014年5月16日
米国の地域航空会社などで構成されている米地域航空協会 (Regional Airline Association = RAA) の航空見本市が5月13日から15日まで、ミズーリ州セントルイスで開催され、三菱航空機 (本社:名古屋市) は開発中の日本産初となる小型ジェット旅客機「MRJ」 (三菱リージョナルジェット) を、同様の従来機より2割以上の燃費性能向上を武器に売り込んだ。
米国三菱航空機の高橋博文社長は記者会見で、「北米は (小型ジェット機の) 最大の市場なので注力していく。
商談をしている顧客からもMRJに対して非常に強い関心を持たれた」と自信を見せた。
米国は地方都市を結ぶ小型ジェット機の主力市場。
三菱航空機は見本市で、試験機の初飛行まで約1年となっているMRJの高性能ぶりを示し、受注の上積みに期待をかけた。
一方、エンブラエル (ブラジル) やボンバルディア (カナダ) のライバル社も競合機をアピールし、激しく火花を散らした。
三菱航空機は会場にMRJの実物大となる客室模型を展示。
これまでに、全日本空輸や米地域航空会社スカイウェストなどからオプション契約を含めて計325機を受注している。
当初は2013年の納入開始を見込んでいたものの相次いで延期しており、初飛行は2015年4〜6月期、1号機の納入は2017年4〜6月期になる見通しという。
三菱航空機の親会社、三菱重工業が初めての国産ジェット旅客機 MRJ の事業化を発表したのは2008年3月。
トヨタ自動車、三菱商事、三井物産、住友商事、 日本政策投資銀行などに出資を要請し、40年以上前に開発されたプロペラ機「YS11」以来の国産旅客機計画が発動した。