2021年12月7日
新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の感染は、米国を含む世界各地で拡大を続けている。
各国当局はワクチンで重症化を一定程度防げるとみて接種を呼びかけている。
メキシコやカナダでも確認され、米メディアによると、12月4日までにオミクロン株の感染者が確認された国・地域は40を超えた。
市中感染が確認されたのは、南アフリカ、ボツワナ、米国、カナダ、英国、ポルトガル、オーストラリアなど。
米国では12月1日に「オミクロン型」感染者第1号がサンフランシスコで確認された後、5日には国内の3分の1に及ぶ州まで拡大した。
米政府は水際対策として、11月29日より南アフリカやジンバブエ、ボツワナなどアフリカ南部8か国からの渡航を制限する措置を取っている。
対象地域はワクチンの接種率が低く、バイデン大統領は声明で、発展途上国へのワクチン供給を加速するよう各国に訴えた。
CDCが11月下旬に発表した統計によると、1日当たりの新規感染者は平均約9万3,000人。
米国でワクチン接種を完了したのは人口の約60%。
未接種者の感染リスクは接種済みの人の6倍、死亡リスクは14倍に上るとされ、接種促進が引き続き急務となっている。
ホワイトハウスは感染拡大の恐れがある冬季を迎え、成人向けブースター接種と子供へのワクチン接種の必要性を改めて強調。
先月から、5~11歳を接種対象に加え、全成人への追加接種も始まった。
バイデン政権が打ち出した連邦政府職員の義務化は90%が応じ、新型コロナ対策チームのジェフ・ザイエンツ調整官は「効果的だった」と強調する。
だが、企業への義務化に対しては差し止め訴訟が起きるなど反発も強くなっている。
全米では感染者が増加傾向となる一方、死者は1日当たり1,000人前後でほぼ横ばい。
首都ワシントンでは重症化リスクが低下したとして、屋内のマスク着用義務を緩和する動きも出たが、国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は「感染症を制圧したと言える水準には到底達していない」と油断を戒めた。
サンディエゴ郡保健福祉課は12月3日、新規症例が1,153件であることを報告した。
これは、前日の600件台から2倍近く増加したことになる。
1,150件以上を記録したのは9月10日の1,188件以来で、郡内の累積患者数は387,203人を数えた。
郡当局は、今回の急増は感謝祭の集まりに関連しているとの判断を示し、オミクロン株の影響ではないとしている。
郡副保健官キャメロン・カイザー博士は「感謝祭休暇後の増加は想定内。
昨年の同時期も似たようなパターンが見られた」と述べた。
カイザー氏によると、ホリデーシーズンを含む今後数か月間は祝日も重なり、同様のスパイクが発生する可能性が高いという。
さらに、依然としてデルタ株の影響が存在しており、室内でのマスク着用、ワクチン接種、衛生管理を徹底するよう、改めて郡在住者に注意を呼びかけた。
3日の統計によると、Covid-19関連による郡内の合計死亡者数は4,351人。
入院患者数は前日の292人から298人に増加 (州当局の最新統計)。
集中治療室に搬送されたのは84人で、2日前から変わっていない。
郡に報告された同日の検査結果は合計22,928件で、4.1%が陽性だった。
ワクチンを1回以上接種した郡在住者は約266万人で、5歳以上の住民の84.7%に相当する。
また、236万人以上が完全にワクチンを接種しており、その割合は75.1%。
18歳以上の460,110人がブースター接種を受けている。
ワクチン接種の予約とロケーション確認は myturn.ca.gov (カリフォルニア州公衆衛生局)、または coronavirus-sd.com/vaccine (サンディエゴ郡) へ。
(2021年12月16日号掲載)