2020年9月20日
世界で新型コロナウイルスの感染者が9月18日、ジョンズ・ホプキンズ大の集計で3,000万人を超えた。
新規感染者は7月以降、連日20万~30万人に達し、増加ペースに歯止めが掛かっていない。
1日当たりの新規感染者が最も多いインドは米国の約2倍で、世界全体の約3割を占める。
9月18日時点での世界の死者は95万人超。最近は1日当たりの犠牲者が4千~8千人に上っている。
1日当たりの新規感染者はインドが6万~9万人。
米国は3万~4万人で、やや抑制傾向にあるが、感染者は680万人、死者は20万人に達した。
トランプ大統領は、開発が進む新型コロナウイルス感染症のワクチンについて、11月1日前に実現する可能性を示唆した。
大統領選へ向けて新型コロナ対策が進んでいるとのアピールとみられる。
ただ、米政権のワクチン戦略担当者は、大統領選前の導入の可能性を「極めて低い」としており、トランプ氏の主張通りになるかどうかは不透明だ。
新型コロナ渦中のビジネス再開に関するCA州の新基準 (ブループリント) を受け、SD郡では8月31日より大幅な営業規制緩和に踏み切り、人数制限などの条件付きで、レストランや小売業などの屋内営業が可能になった。
州内各郡の新型コロナ感染状況は「最小限レベル」「中レベル」「相当レベル」「広範囲レベル」の4段階 (ティアー) に分けられ、現在、SD郡は 「相当レベル」 (第3ティアー) にある。
CA州のガイダンスでは直近14日間の平均モニタリング指標として、1日の平均感染者数が10万人中7人以上、または陽性者数が8%を超えた場合は「広範囲レベル」 (第4ティアー) と判断され、業種により屋外営業のみという厳しい条件が課せられる。
SD郡は9月第3週の時点で10万人当たり7人を超えた。
この状態が2週間続くなら「広範囲レベル」に突入し、レストラン、礼拝施設、スポーツジム、映画館などの屋内ビジネスが再び制限されることになる。
SD郡の感染率が急増した背景にはサンディエゴ州立大学 (SDSU) 構内で発生した集団感染 (クラスター) がある。
新学期開始後、同大学では学生と教職員2人を含む880人が陽性/偽陽性と診断された。
SD郡当局は州政府に対し、大学構内のクラスターを全体の感染数に含めるのは妥当性に欠けると異議を唱えたが、ニューソム知事は「(大学構内の集団感染を) 離れ小島の出来事として除外することはできない。大学もコミュニティー全体の一部」として一蹴した。
SD郡は今後の対応について非公開の行政官会議を開いて協議し、法的な対抗措置も視野に入れつつ、ビジネスの屋内営業を継続させる方針を明らかにした。
「相当レベル」から「広範囲レベル」に “退行” する可能性を含みながらも、SD郡当局は州のガイダンスに強い抵抗を示しており、今後の展開が注目される。
SD郡における9月11日〜20日の1日単位の新規感染者数は9月12日の445人をピークに200人台前半〜300人台後半で推移。
8月31日の屋内ビジネス再開後10日間は400人台が数日続いたが、最近は漸減傾向を示している。
(2020年10月1日号掲載)