Monday, 23 December 2024

ブグロー と アメリカ

Bouguereau & America
ブグロー と アメリカ


誰よりも少女を美しく描いた大物画家
印象派を否定した “フランスの竹久夢二”

Man and Woman, #24 (detail)
by Eikoh Hosoegelatin silver print.

Museum of Photographic Arts

19世紀中葉のフランス画壇においてアカデミズム絵画のエリートコースを突き進み、絶大な権力を握っていたウィリアム・アドルフ・ブグロー (1825-1905)。

研ぎ澄まされた審美眼から描かれた少女像は甘く耽美的で、表情に浮かぶ憂愁の翳りが人々の心を捉えた。

米国でも人気が高い。

19世紀末に印象派が台頭し、マネ、セザンヌ、ルノワールなどの画家が一世を風靡するが、ブグローは彼らの美の基準が低いと排撃して孤高を保った。


1860年代〜1900年代の約50作品を展示。


SD MUSEUM OF ART, 1450 El Prado, Balboa Park.
phone: 619-232-7931 (I)
11/9 (土) より
10am〜5pm (日曜:12pm〜、金曜:〜8pm)
水曜休館 / $15 (一般)
www.sdmart.org


(2019年10月16日号掲載)