Bouguereau & America
ブグロー と アメリカ
誰よりも少女を美しく描いた大物画家
印象派を否定した “フランスの竹久夢二”
Man and Woman, #24 (detail) by Eikoh Hosoegelatin silver print. Museum of Photographic Arts |
19世紀中葉のフランス画壇においてアカデミズム絵画のエリートコースを突き進み、絶大な権力を握っていたウィリアム・アドルフ・ブグロー (1825-1905)。
研ぎ澄まされた審美眼から描かれた少女像は甘く耽美的で、表情に浮かぶ憂愁の翳りが人々の心を捉えた。
米国でも人気が高い。
19世紀末に印象派が台頭し、マネ、セザンヌ、ルノワールなどの画家が一世を風靡するが、ブグローは彼らの美の基準が低いと排撃して孤高を保った。
1860年代〜1900年代の約50作品を展示。
SD MUSEUM OF ART, 1450 El Prado, Balboa Park.
phone: 619-232-7931 (I)
11/9 (土) より
10am〜5pm (日曜:12pm〜、金曜:〜8pm)
水曜休館 / $15 (一般)
www.sdmart.org
(2019年10月16日号掲載)